この記事、どうかと思うのですが、日本で英語学習している層の一部では興味を持っている人が多いとおもいますので、書いてみます。
私は、Outlier AI reviewerの仕事を2025 年2月15日に知りました。
たまたまnoteをチェックしたところ、この仕事を宣伝する記事を読んだのです。2月当時、noteではこのトピックの記事が10件ほどヒットした記憶があります。内容としては以下の3パターンに分かれます。
- 「自分はOutlierのタスク(時給31ドル)を空き時間にこなして、こんなに稼いでいる。タスクを得るためには審査に通る必要がある。審査はこのような内容である。ぜひ皆さんもトライしてみて」
- 「私はOutlierテストに合格しました。私が成功した方法をお教えします」(有料)
- 「自分はOutlierのテストに落ちてしまいました」
時給31ドルは、いいなとおもってしまいますね!最近は物価高で経済的不安を感じやすいですし。
私もパターン1の記事にまんまと触発され、自分の英語力を生かせればよいかと思い、翌日受けました。
この関門を通れば稼げると思ってしまった
ドキドキしながらトライ。
PCカメラを通して話し、Japanese screeningを通過してとっっても嬉しかったです。
だってそこを越えたら時給31ドルが待っていると思っていたのですから。審査後、合格通知はすぐメールで届きました。
合格通知の先
すぐになにかタスクが来るかと思ったらそんなことはなく。
その後、報酬の出るタスクの前に、「研修」がポンポン送られてきました。
内容的には、けっこうハードなものでした。少々英語ができるくらいの人では、相当きついと思います。4ー5時間は費やしたような……。
ちなみに、ChatGPIなどのAIを利用し課題を終えたことが先方にわかれば一発退場とのことでした。
Outlier内のコミュニティを見て
Outlier内に、審査を通った人々のコミュニティがあるんですよね。日本語でチャットが交わされているコミュニティもありました。そこでは、「日本語審査を合格したものの報酬が発生するタスクは来ず、無給の研修ばかりがえんえんと来る」、とぼやく人がたくさんいました。
ですが、時々、
「○○の研修が来た人は、まだ需要がある分野の人なので、将来的にタスクが来る可能性がありますよ。◆◆領域の業務は今ほとんど無い状況ですので、◆◆関係の△△の研修が来た人は今後は厳しいです」
など、Outlier事情を熟知していそうな書き込みをする人が2,3人いました。おそらくその方々は、Outlierで一定の仕事をアサインされ、報酬を得ていると思われました。
そこのチャットを見て、私には△△研修がきていたため、自分は◆◆領域に配置されたのだな、と気づきました。となれば、将来的に報酬を得られる見込みは低そうです。
”時給31ドルのタスクが来るかもしれない”、という期待に釣られ、先方から言われるがままに送られてくる「研修」を無給で何時間もやっているのは、どうなんだろう。なんか、おかしくない?貴重な時間を無駄にしているのでは?という問いが生じました。
2,3日、思案しました。Outlierでのコミュニティのチャットが気になってしまい、時々、のぞいてみましたが、「タスクが来ない。今後、どうなるのでしょうか」という質問を投げかけている人が増えているだけでした……
そのままアカウントを放っておいて、タスクを待っても良かったかもしれません。しかし、私はアカウント削除を決めました。
なぜなら、審査を受ける際、全員自分の履歴書を送っているのですが、それにはけっこうな個人情報が盛り込まれていたからです。それをOutlierが所有していることを、何とも気持ちが悪く感じました。
アカウントを削除すれば、私がOutlierに送ったデータ(履歴書・審査時のオンラインインタビュー)は、削除されることになっています。
Outlierアカウント削除
Outlierアカウントを一度削除すると、二度と再登録はできない、という規約があるので、「本当にアカウント削除してよろしいのですか?」というダイアログが何度も表示されました。が、削除を実行しました。
Quoraをチェックしてみてください
私のように、多少英語ができる人はOutlierで副業!と思うかもしれないのですが、今回、そうそうおいしい話というものは転がっていない、と痛感しました。けっこう時間を奪われてしまった感は否めません……。(自分の能力不足なのですが)
Outlierについて不安がある人に向けてお知らせしたいのは、ぜひ、Quoraを検索してみてください、ということです。
英語学習者ならおなじみかもしれませんが、QuoraはYahoo知恵袋的な、知識を共有し合う英語フォーラムです。検索してみると、Outlierについて質問している人がたくさんいます。次のようなコメントもあって、話半分としても、なるほどなと思いました。
- 「あれは”研修”ではない、無報酬でデータ修正の仕事をさせている」(← これを読んで、「そうだったかも」と愕然)
- 「あの会社の改名前の企業を調べてみるとよい」 ,etc.
ここでも「私はO社から報酬を得ている」と書いている人が一定数いましたが、そのうち、
「私はO社から悪くない報酬を得ている。問題は、コンスタントに依頼が来ないことだ。O社の仕事を自分の収入の中心にするのは不安定で危険だ」
というコメントもありました。