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年齢を重ねるにつれ、肌の悩みは日々増えていきます。もともと女性は過敏な肌の人が多いです。そこへもってきて加齢で顔にシミ、くすみ、しわなどが現れ、それがストレスやうつ病を引き起こすこともあります。エイジング・ケアは、女性にとって避けて通れない問題のひとつです。
私も例外ではありません。40代半ばを過ぎた頃から、自分の顔の老化について本格的に考え、情報を求め実践するようになりました。
経済的に余裕があって、美容整形外科で解決できるかたは、そういう方策をとれると思います。
ですが、私にはそれはできませんので、お金をかけず自分でおこなうトレーニングや、保湿法などについて、皆さんにもご紹介します。また、年齢に合わせたメークが必要だということもお伝えします。
顔の筋肉トレーニングに目覚めた40代
そもそも私は鼻も低く彫りも浅く、平べったい顔のせいか、シワには悩まされず40代後半まで過ごしていました。
ですが、職場の、6歳ほど年上の女性のお顔のほうれい線が急に深くなっていったのを見て、(つまり50代半ばで頬のたるみが急速に進んだ)ギョッとしたわけです。
「え?あのキレイな〇〇さんでも、あのようになってしまうの?」
そこで鏡で自分の顔を見つめる日々が始まり、
「確かに私の頬もハリがなくなってきたなー」
と思いました。今からほうれい線対策はとれないものか、と考え、まずは本を探してみました。
そこで出会ったのが、土門 奏先生の本『シワ図鑑』(講談社)でした。
この本に出会えて、本当に良かったです。
この御本によりますと、顔には”美顔率”というものがあり、子どもはみなその美顔率に近い顔立ちをしています。ところが、加齢とともに皮膚が伸びてシワ・たるみが作られ、美顔率からズレてゆくため、老けた印象の顔になります。そこで、必要な筋肉に自分で刺激を与え、皮膚を格納する”ミゾヤマ”にシワたるみを戻していって、若い印象の顔を取り戻す、というコンセプトです。
この本を読んで最も刺さった場所は、【顔の使い方には癖がある】ということです!
この中で、「このような顔の使い方をする人の顔はこうなる」という説明があります。
(1)この記事で前述した、私の職場の年上の女性〇〇さん。急に頬がたるんでほうれい線が深くなってしまいました。なんと、この本で「ほうれい線が深くなるのはこういう人」という仕草が、まさに彼女のクセだったのですよ!それは、上唇をクチに巻き込むクセです。
「うーん」と考える時、いつも彼女は上唇を巻き込んでいました。(説明が難しいですが、口が真一文字に見えるかたち)
その動作により、鼻の下・頬を必要以上に引っ張ってしまっていたのですね。その毎日の積み重ねによって、彼女の頬はたるんでしまっていたのです。なんと恐ろしい……。そういうクセがあるかたは、どんなに若いかたでも、一刻も早くやめてくださいね。
(2)あるご近所さんがいました。彼女は30代前半で、丸く大きな瞳が美しく、とても可愛らしい女性でした。
私は彼女を見るたび、「あんな顔に生まれてみたかったな~」とウットリしていたのですが、話しているうちに、チラリと違和感のようなものを感じました。はじめのうちはそれが何なのかわからなかったのですが、ある日、わかりました。それは、彼女の眉と眉、目と目の間に横に走るシワです。ふつうに、にこやかに談笑している時も、その横ジワがうっすら見えました。輝くような美貌にそぐわないシワだったので、違和感につながったのだと思います。
ある時、何かについて彼女と話しているとき、彼女は顔をしかめました。その時でした。ぐいっと目と目の間の横ジワが深く、濃くなったのです。
今から思えば、彼女の、あの顔をしかめる時の顔の使い方によって、何年もかけて、あの横ジワが形成されたのでしょう。
という実例がありましたので、土門先生の御本は、私にとって非常に説得力のある内容でした。それ以来、シワやたるみを形成するような顔の動かし方を私は避けることができ、感謝しています。
さらに、土門先生は、顔のタイプ別に、美顔率に顔を近づけていくためのトレーニング方法を教えて下さっています。
私は、この本を読んでいたく感動し、お風呂に入った時や寝る前など、コツコツと続けています。そのせいなのかどうかわかりませんが、年齢を言うとビックリされることがあります。毎日の積み重ねは大事ですね。
考えてみれば、顔以外の場所、身体全体も生まれたままのスタイルで放置していれば、太ったり、筋肉が落ちて弱弱しくなったり、たるんだりしてきます。望ましい体形を維持するために、皆さんお家やジムで鍛えて、メンテナンスしますよね。
顔にも同じことがいえるのではないでしょうか。 放置すれば崩れる一方。筋肉を適度に鍛えてあげれば、衰えていくスピードを遅らせ、若々しさを保つことができるのです。
土門先生の説明通りに自分で自分の顔をタッピングすると、気持ちいいですよ。筋肉が刺激されている実感があります。
お顔のたるみの実感がまだ無い方々にもぜひ始めて欲しいです。
おでこ・まぶたのお手入れは重要
さて、化粧水の使い方です。皆さまも、洗顔後・お風呂上りなどは必ず化粧水・乳液などで保湿していらっしゃると思います。私もそうしています。
50代に入り、ある時、まぶたが垂れて目が小さくなってきた実感があり、悩みました。
私は幼い頃に自分で多くのまつ毛を抜いていたので(多分、母親が支配的な人格だったので、ストレスがあったのだと思います。まつ毛を抜いたり、爪を噛む癖がありました)まつ毛が薄く量が少ないです。マスカラを塗っても大した効果が得られず、その時に頼ったのが、つけまつげでした。
今は、自然に見えてオフィス使いできるものもあります。特にドン・キホーテの品揃えは良いですね。
つけまつげでまぶたが持ち上げられ、当初はとても嬉しくて数ヶ月使っていたのですが、つけまつげを取るときに、どうしてもまぶたが引っ張られるのに気づき、やめました。(皮膚を不必要に引っ張ることはたるみにつながるからです)
そこで、振り出しに戻り、鏡の前でため息をついていた時のこと。
「まぶたが下がってきているという事は…… おでこも伸びているんだな」
「そういえば、まぶたに乳液やローション、保湿クリームを塗っていなかったな」
と気づきました。痛恨のミスです。
それからは、顔全体に保湿するときに、おでこ・まぶたを重点的に潤わせることを意識しました。
そしてアイクリームを使う。これです。
これらのお手入れ強化により、私の目の開きがかわりました!乾いてダランと伸び始めたまぶたの皮膚が潤って、少し引き締まったようです。
まぶたもお手入れを求めているのです!まぶたの周りのマッサージも効果的だと感じます。YouTubeやInstagramにたくさん動画がアップされているので、自分に合うものを試してみるといいですよ。
メイク方法もアップデートしましょう
40代の終わりまでは、いろんなカラーのアイシャドーを楽しんでいました。
しかし50代に入って、それまで似合っていた色が似合わなくなってきたと感じられるようになりました。まぶたが腫れぼったく目が小さく見え、お化粧する意味が全くない感じ(笑)
どうしてなの?顔の輪郭の変化のせい? と悶々としていましたが、自分ではどうしたらよいか分からなかったので、50代のメイクアップについて調べてみました。
やはり、肌につやがなくなってくる、眼の白目の色味が変わってくる等の理由でメイク方法は変えたほうがよいとのことでした。(白目って……)
私にとって説明がわかりやすかったのは、次のお二人です。
一人目は、メイクアップアーティスト 藤原美智子さん。眉頭に黄色いアイシャドーをちょっと置く、まぶた全体に使うシャドーはベーシックな茶系のグラデーションをおススメとのこと。(これはあくまでも標準的な50代への提案ですので、もっと攻めた色合いのものがお似合いのかたももちろんいらっしゃると思います!)
二人目は、ヘアメイク職人化け子さんです。年をとったらファンデは減らしてコンシーラー重視。アイラインの引き方も、チークを入れる位置も、若いころとは変わってくる、等々。
「なるほど!こういうテクニックがあるのね!」
と、楽しい気持ちになりました。専門家の方々からテクニックを学ぶことで、メイクの方法も変えていけば、明るくて元気な表情を取り戻せるのです。私もさっそく、メイクの仕方を変えてみましたよ。
おまけ
今回の記事は顔についての内容なのですが、顔につながる首にも年齢が出ます。若い時には気がつきませんが……。
顔を綺麗にしていても首がシワシワだと残念ですよね。若い方も、なるべく早いうちから保湿・日焼け対策をすることをおススメします。
ついでに言うと、 手の甲にもシミが増えてくるんです。こちらも日焼け止めなどを塗る習慣をおススメします!
手って、自分が思うより人に見られています。きれいな手も維持してまいりましょう!