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離婚で生活状況が変わり、料理好きだった自分が「料理に時間をかけたくない」とイライラ苦悩するようになった事
もともと私は料理が好きでした。手の込んだ料理に加え、ケーキ、お菓子やパンをつくったりもしていました。
離婚前は家で細々と仕事をしていて通勤時間もなく、割と自由に時間を使えたこともあり、料理に時間をかけることはそれほど苦になりませんでした。
しかし50歳での離婚で状況は一変。 まずは収入第一ですので、転職しました。通勤時間・労働時間がドンと増え、家にいられる時間は激減しました。会社から帰ってから、翌日のためのお惣菜をつくり、寝る、という生活が続きました。
そのうち、副業で収入を増やしたいという気持ちが強まりました。何か新しいことをするためには、時間の使い方を根本的に変える必要があります。
まずは、毎日の料理の支度にあてていた時間を減らしたい、と思いました。こどもたちも大きくなってきたので、「一品でいいから、お野菜を洗っておくだけでもよいから、料理をして欲しい」と頼みました。
それぞれ、彼らなりに少しずつ対応してくれるようになったのですが、 彼らにも仕事やアルバイトがあり、私が帰宅する前に一品できている… ということも続かず、当然ですが私が期待するほどのレベルには 達しないわけです。
いきなり期待するほうが間違っているのはわかっていて、やはり自分が台所に立って料理することになります。自分が調子が良ければ特になにも思わないのですが、残業が長引いて早く休みたかったりした場合にはどうしてもイライラしてしまうのでした。
次に述べますが、私なりに状況を変える努力はしてみました。
ですが、なかなかうまく進まず、何よりも子どもたちに落胆し、イライラしてしまうのがイヤでした。
そんなこんなで、この1年ほど悶々と過ごしていたのでした。
料理につかう時間を減らすために、やってみた事
・お肉・お魚に下味をつけておく: 砂糖・塩をもみこんでラップで包んでおく。→茹でると鶏ハムができます。あるいは、みそ漬け・粕漬け。お魚も長持ちして美味しいです。しかし毎日続くとそれも飽きます。時々がいいです。
・800㏄筒形タッパに昆布・しいたけなど水とともに入れておく →放置しておいて出汁がとれますので、おつゆを作る時など助かります。しかし、うっかり放置すると傷んでしまいますので、 冷蔵庫に入れた日を付箋などに書いて貼っておくと無駄になりません。
・ミールキット購入: パルシステムや、ヨシケイ、オイシックスや、生協関連の宅配サービスなどでも取扱いがあります。材料や調味料がすべてすぐ使える状態で袋に入っています。
確かに、料理初心者にはよいですね。うちの子どもたちも気軽に作れるようです。
そんな時にTV出演していたリュウジさん
そんな時に、Kinki KidsさんのTV番組にリュウジさんが出演していたんですね。リュウジさん監修のスキレットにお野菜・お肉・麺・調味料を入れ、電子レンジで加熱。そして混ぜ合わせて出来上がり。
ものの数分でとっても美味しそうな焼きそばができていたのです!
ビックリ仰天しました。そして何より、自分もやってみたいと思いました。
「そっか、レンジを使えば、時間を短くできるんだ!それになんだか理科の実験みたいで楽しそう!」と、ワクワクしました。
私はそれまで、リュウジさんを全く知らなかったのですが、検索してみると、たいへん人気の高い料理研究家であるとわかりました。YouTubeの動画も数件拝見して、「うわ~ これもあれも作ってみたい」というメニューがたくさんありました。
まずは、リュウジさんの電子レンジレシピを学ぼうと、あっさり監修スキレットを購入しました。(自分でも驚く素早さで。あれを衝動買いと呼ぶのでしょう)
その驚きとワクワクの次に、ある思いが浮かびました。
なぜ私の中に、レンジ調理への抵抗感があるのだろう?
これまで、私はレンジ調理への抵抗感を持っており、 使うのは、解凍や、お惣菜の温めなおしなど最小限でした。
「なぜあんなにレンジ料理に抵抗があったのかな?」と聞かれたら、
「水分が飛ぶし、うっかり加熱しすぎると固くなるし栄養素が壊れるから、なるべく使うべきでない、と思ってきたから」と答えるでしょう。
しかし、そうなんでしょうか。
そこで思ったのは、自分は昭和の時代に生まれ、けっこう手間ヒマかけた母の料理で育ったためじゃないだろうか。
あの姿を見て、「家族には、丁寧につくったものを食べさせなければいけない」と思いこまされていたのではないか。今では思い出せないが、母にそういうことを言われたことがあったのかもしれない……
(私の母は自分の価値観を家族に押しつけ、支配するタイプの人間でした)
そして「一日に30品目とるべし」の呪い。 いつ刷り込まれたか、もう今となっては分からないフレーズです。家族に栄養バランスの取れた食事を与えなければならない、という強迫観念。 それはつまり、「栄養素を破壊するかもしれない電子レンジを使いたくない」という気持ちにつながっていたと思います。
ふと、あれは誰がいつ言い出して広めたものなの?と 疑問が生じましたので検索してみました。「一日30品目」って、ハードすぎるでしょうよ。
調べてビックリです。
牧田善二医学博士が「Diamond Online」に寄稿している記事 (2019.8.21)によりますと、
・「1日30品目食べる」ことは、1985年、厚生労働省が提唱したガイドラインに載り、しばらく推奨されてきた。
・しかし、これは2000年の段階で削除されている。
・なぜなら、実は、1日30品目食べると、 食べ過ぎることになり、 結局として肥満・生活習慣病をもたらすから。
なんと、1985年といえば私が高校生だった頃です。家庭科の授業で聴いたのでしょうか……。私は50を過ぎる今日まで
「ホントは、一日30品目とるべきなんだろうなぁ…… 経済的に無理だけど」
なんてことを、ずーっと思っていたりしたのです。それも、料理にかかる負荷ではあります。
実際、私は例えばスープやカレーに、ついついレシピにない野菜やキノコを入れてしまう事が多かったです。長男からは、「おかあさん、普通のカレーが食べたい」と言われたこともありました(余計な具を入れる事により、味が混ざってよくわからない物体になっていたのでしょう)。そんな事をしてしまうのは、多分、「一日30品目の呪い」のせいだったような気がするのです。
と、いろいろな気づきがあり、イライラモヤモヤしていた私の頭の中に、少しずつ光が差し込んできました。
レンジを使ったって良いじゃない
レンジ料理を問題視する声もあります。健康によくない影響を与えるという記事もたくさんネットにあげられています。
私は科学者ではありませんので、真実はわかりません。もしかしたら、本当に、なるべくだったら使わないに越したことはないのかもしれません。
ですが、料理は毎日のことです。私たちに与えられた時間は、有限です。
料理に関してイライラしていた自分のことを思うと、そのストレスから解放されるほうが、ずっと健康には良いように思うのです。
例えば2時間かけていた調理時間を、30分とか1時間にできれば、ほかのことができる。副収入を得る作業ができる。
イライラがなくなれば、私は笑顔でいられるし、こどもたちもそのほうが嬉しいでしょう。
考えてみると、この1年ほど、私はこどもたちに「料理をするのが苦痛になってしまった。できるだけやってほしい」と繰り返し訴えていました。それって、全くの逆効果だったのかも。誰かにとって楽しくないことをやりたい、と思える人って多分いないですよね。
ここで、こどもたちに「頼むから料理をしてくれ」とフキゲンな顔で言うよりも、それを言うことをキッパリやめて、レンジ時短料理でもって魔法のようにお料理を出せば、逆に、「料理って面白そうだな」と、子どもたちの料理への好奇心は、強くなるかもしれません。
というわけで、電子レンジをつかった時短料理で、料理に費やしていた時間をできるだけ短くしていこうという決意をかためました。
もちろん、レンジ料理に向かない食材もありますしね。
全てをレンジ調理で済ませるのは無理だと思うので、従来の料理方法がメインになるかなとは思うのですが、部分的に、レンジ調理に移管していきたいと考えています。仕事から疲れて帰ってきた時や、休日の昼間などパパッと何か一品でも作れたらいいですよね。
時短食材を試してみよう
「パパッと一品」で思い出しましたが、今は新しい時短食材も市場に出ているので、そういうものを使ってみるのも手です。
最近、私がとても感動したのは昭和産業の「もう揚げない!!焼き天ぷらの素」です。卵と水で粉をよく混ぜたら切ったお野菜をつけて焼くだけ。焼いただけですが、外側のザクっという食感が完全に天ぷらでした。初回は、じゃがいも、茄子、人参で試してみましたが美味しかったですよ!
天ぷらって、大変ですよね。油の量も多いし、壁やらコンロには飛ぶし、こぼれるし、火事の危険性も伴います。しかしこのミックス粉では、本当にお手軽に天ぷらが作れるので、本当にストレスが少なくてすみます。これも時短料理を助けてくれるものですね。
同様に、揚げないけれど焼いて唐揚げが作れるミックス粉もあります。メーカーさんの努力の結晶といえましょう。とても有難いです。
イライラをチャンスにする
今回おもったのは、特定の何かに対してイライラや悶々とすることが続いている場合は、自分の中の固定観念とか、親やTVから刷り込まれていた先入観、つまり自分で考えて納得して選び取っていない思い込みのようなものが邪魔している可能性がある、ということです。
その邪魔なものを排除して自分の中にクリアな空間ができると、新しいことができて、気持ちが嘘のように明るくなります。ある意味、イライラが、シグナルなのかもしれません。
イライラしたら、「ラッキー!何か変われるチャンスだ」と思って、そのたび自分の中をのぞきこんで、思い込みを捨てていきたいものです。
運んでもらいましょ
忙しいと、買い物にいくのも大変。
次にお願いするのは、宅配サービス!これだ。
やらなきゃいけないことを自分で抱えて、イライラして家族にぶつけちゃったりするのは自己嫌悪につながるのでおすすめできません。
ほかの人にお願いできることはお願いし、スッキリした時間でそのぶん仕事して稼いだほうがいいですって。