私を救ってくれた靴屋さん
前回のモートン病記事はこちらです。

その店主さんは、ドイツ発祥のフスフレーゲ(膝から下全般のケア)、オーソペディシューテクニック(既成の靴で、足に合わせてインソールを調節すること、足に合った靴を作る技術)をお持ちとのことでした。
やっぱりモートン病
私も両足のフットプリントをとっていただき、足を見て頂きました。
店主によると、人間の足にあるアーチ3つのうちの1つ(土踏まずのところ)が、私の場合、ギューッと縮こまるように高くゆがんでしまっているとのことでした。なので、足の甲を上からしっかりと、押さえてくれる靴が必要であるとのことでした。
痛みの様子などお話したところ、
店主「モートン病ですね……」
私「スニーカーを履いても、痛くなるんです!ヒールがないのに」
店主「スニーカーは全体的に素材が柔らかすぎて、足のアーチのゆがみを抑えられないんです。〇さん(私)の場合、革靴で足の甲を上からしっかり押さえてあげることが一番です」
とおっしゃいました。なんと……。それで、楽歩堂スニーカーでも痛みが出たのですね……。
そこで、私の足に合いそうな靴を選んでいただきました。
履いてみる前の不安感……。履いてから、一歩を踏み出す前の緊張感……。
「え?全然痛くない!」
なんと!全く痛みが出ませんでした!天にも昇る心地とはこのことでした。本当に、本当に嬉しかったです。

Fin Comfort社のウォーキングシューズ OTARU です。
Finn Comfort (フィン コンフォート) の靴

不思議なことに、フィンコンフォートの靴を履いていると、ブニュブニュ(足の指まわりの神経腫)の存在が全く感じられないのです。
同社の最新カタログ(2025Spring-Summer: ウェブサイト上で閲覧できます)の一部を見て頂けるとわかるのですが、靴の底が非常に分厚いです。この靴底と、しっかりとした皮革で、足の甲から足をおさえ、靴ひもを結ぶことで、足のアーチが望ましい角度に保たれるからのようです。
Finn Comfortはドイツの企業ですが、やはり靴と人間のつきあいは、ヨーロッパのほうが圧倒的に長く、人間の健康と靴との関係の理解が深い…ということなのでしょうか。そもそも日本では、靴を家の中では履きませんし、”身体の一部”という感覚を持ちにくいですね。おしゃれの小道具の一つ、ととらえてきたように感じます。
靴ひもを結ぶ時に大切なこと
「靴を履いて、靴ひもを結ぶ前にかならずかかとを地面に立てて、かかとを靴の奥にしっかり合わせることが大事」
とのことです。これをせずに、靴ひもで足を固定してしまうと、足が靴の中で動いてしまうからです。
皆さまも気をつけてみてください。
私が購入したもの以外にもFinnComfort社の靴はたくさんあります。
私が出会った靴屋さんのインタビュー記事
FinnComfortの靴、価格を見ると、たじろいでしまいます。私もそうでした。ですが、私の場合、一時期は歩くたびに激痛に襲われ、真っ暗な気持ちになっていたところを、思い切って靴を変えたことで、痛みを感じずに歩くことができる生活を取り戻せました。嘘のように痛みが出ず歩けるのですから、不思議なくらいでした。
「なぜ、身の回りで売られている靴には、こういう靴がないのだろう??」
と思いました。
それについては、私がかけこんだ靴屋さんの店主さんのインタビュー記事を読んでいただけると、私以外にもそう感じる人がたくさんいることがわかります。
お時間のある時に、ご一読くださいませ。靴に関する意識がかわるかもしれません。
モートン病の方は、このような靴屋さんに行ってみることをおススメします
もし、かつての私のように、モートン病のようだけれど、整形外科では対処のしようがない、手術が必要ではない、でも歩くと痛くて苦しい、という方がいらっしゃいましたら、次のような靴屋さんに行ってみてほしいです。
- オーソペディシューテクニックを持つ人がいる靴屋さん(オーソペディシューテクニック:ドイツで生まれた「整形外科的な靴技術」を意味します。足のトラブルに対応した靴の調整、中敷き[=インソール]を製作する専門的な技術)
このような技術を持つ人は、まずはフットプリント(足型)をとります。それを見ると、すぐに足のアーチその他の問題点がわかるそうです。そういう人に、靴を選んでいただくのがよいとおもいます。
足幅も、個人差がありますから。ただ足が靴に入ればよいというものではないのですね。
うちの子のお友達が足を痛がっていたので、そのようなお店でフットプリントを取ってみていただいたところ、日本人にしては珍しく、足の大きさに対し、とても足幅が細いということがわかったそうです。そういう人にぴったり合う靴というのはなかなか無いため、中敷き(インソール)をつくったそうです。