私はミステリー小説を読むことが大好きです!小学生のころから学校の図書館の推理小説を読み始めて以来、何十年もず~っと好きです。
本は読んでも、正直なところ、TVのミステリードラマにはうとかったです。
しかし、2023年のことでしたか、NHKでフランスのミステリードラマ「アストリッドとラファエル」シーズン3にふと興味を惹かれて観はじめたところ、がっつりハマりました。
「アストリッドとラファエル」との出会い
ミステリーチャンネルに加入

いきなりシーズン3から観て、面白かったのですからシーズン1から全部観たくなるのが人情です。まずDVDを探しましたが、当時、DVDは出ていませんでした。Prime Videoでも観られませんでした。そこで配信サービスをさがしたところ、「ミステリーチャンネル」で観られることがわかりました。その時は放映されていなかったのですが、私はミステリーチャンネルに電話をして、次回の放映スケジュールを確認したほどです(笑)。ちなみに、新シリーズを放映するときに、いつも全シーズンを一挙放送してくれます。私は「アストリッドとラファエル」みたさにスカパー経由でミステリーチャンネルに即入会しました。
プラットフォームは、スカパーのほか、J:COM、auひかり、ひかりTVなどが利用可能です(2025年5月6日現在)。
原題:Astrid et Raphaëlle 制作:2019-2024年 フランス/尺約55~105×シーズン1・全9話、シーズン2・全8話、シーズン3・全8話、シーズン4・全8話、シーズン5・全8話/字幕版・原語:フランス語 原題:Astrid et Raphaëlle
監督:エルサ・ベネット/イポリット・ダール/フレデリック・ベアト/クロエ・ミクー/フランソワ・リッケリンク ほか 脚本:アレクサンドル・ド・セガン/ローラン・ブルタンほか
出演:サラ・モーテンセン(アストリッド・ニールセン)、ローラ・ドヴェール(ラファエル・コスト)ほか
本作の魅力
アストリッドとラファエルという、性格も出自もなにもかも違う女性二人が、物語を通してお互いへの理解を深めていきます。そしてハンディキャップを持つアストリッドが、周囲のひとびとと交流を深めていく過程が私にとって最大の魅力です。アストリッドというキャラクターが非常に独特なんですよね……。ですが、アストリッドひとりでは、あのような成長はできなかったように思います。彼女が社会のなかで居場所をつくっていく上で、ラファエルの存在はとても大きいです。二人のほかの登場人物もそれぞれにたいへん味わい深くていいのです。たまらないです。
なんとDVDが発売されました
「アストリッドとラファエル」って、何度も観たくなるんですよね。何度観ても発見があるというか……。一度観ただけでは、見落としてしまうところがあったりします。ハードディスクに録画はしてありますが、消える可能性もあるので、私もDVDを買います。
アストリッドとラファエル 文書係の事件簿 シーズン2 DVDBOX
アストリッドとラファエル 文書係の事件簿 シーズン3 DVDBOX
アストリッドとラファエル 文書係の事件簿 シーズン4 DVDBOX
ペイシェンスとビー:ヨーク警察文書係の事件録
「アストリッドとラファエル」はヨーロッパでもたいへん反響が大きかったのか、なんと2024年イギリスでリメイク版が制作されました。日本初オンエアがミステリーチャンネルで予定されています。

全6話 原題:Patience
2025年5月25日(日)16:00 第1話 Paper Mountain Girl: Part 1シーズン1第 1 話
5月25日(日)16:50 第2話 Paper Mountain Girl: Part 2シーズン1第 2 話
5月25日(日)17:40 第3話 The Missing Linkシーズン1第 3 話
5月25日(日)18:30 第4話 The Locked Roomシーズン1第 4 話
5月25日(日)19:20 第5話 My Brother’s Keeperシーズン1第 5 話
5月25日(日)20:10 第6話 Pandora’s Boxシーズン1第 6 話 終
「イギリスでリメイク版が制作された」と聞いたときの率直な感想
強いていうなら、大好きなマンガが実写化される、と聞いたときに生じるモヤモヤ感でした。
「そんな…… だれか別の役者さんがやる意味ある?アストリッドは、あのサラ・モーテンセンでなければアストリッドじゃないし!」という怒りに似たような感情でした。
リメイク版はフランス版をなぞるだけではない
しかし、その後発表された、「ペイシェンスとビー」についてのさらなる説明を読んだところ、アウトラインは同じだけれど、女性ふたりの描き方はかなり異なるようなのです。そもそも、原題自体、だいぶ違いますね。「アストリッドとラファエル」の原題はAstrid et Raphaëlleですが、イギリス版原題:Patienceなのです。主人公はペイシェンスだけなのです。
ビー(ビアトリスの略称。フランス版ではラファエル・コストの役)は私生活では、息子の自閉症傾向に心を悩ませるシングルマザー。ここですでにフランス版とは異なる設定です。フランス版のラファエルもシングルマザーではありますが、息子のテオに自閉症の傾向はありません。周囲の大人の表情を察するのが得意で、直情的な母ラファエルよりも大人びた言動をする人格です。
自閉症のペイシェンス・エヴァンス(フランス版のアストリッド・ニールセン)を演じるエラ・メイジー・パーヴィス自身が自閉症を持っているとのことで、ビックリ。
イギリス版では、「自閉症に対する理解を求める工夫がされている」とのことです。フランス版では、アストリッドが成長しラファエルやウイリアム主催の「社会力向上クラブ」のメンバー(アストリッドと同様に自閉症などを持つ)に出会うまで、周囲からの理解はほとんどなかったように描かれています。(資料室のガイヤール氏、古い友人サミの両親は良き理解者)アストリッドは苦しみながら成長し、見ているこちらもつらくなるほどです。イギリス版ではこのあたりの描写が変わってきそうですね。
そもそも、フランス版にはけっこうロマンス要素が盛り込まれています。もしかすると、そこの描き方も異なってくるのかもしれません。テツオ・タナカ的な人が登場するのか、気になるところです。
イギリス版への期待が高まっております。今では私は放映が待ち遠しくてたまりません。